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静態蒸気機関車探訪記 流山編 【D51 14】 

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千葉県流山市の流山市総合運動公園に保存されているD51形蒸気機関車の14号機です。
北海道は足の届く範囲で結構回りましたが実際に本州関東で探訪するのは実質初めてのようなもので。
千葉市にあるNUS5ももちろん蒸気機関車ではあるのですが国鉄蒸気は、ということです^^;


柏に用事があった際に寄ってみたのですが流山の公園といってもかなり街外れというか柏からすぐみたいな
感じですぐ到着することが出来ました。結構広めの無料駐車場も完備していて車でも安心。
探訪するならまず流山からと前から思っていて理由はとても簡単。北海道で活躍した機体が保存されて
いるから。晩年は旭川や名寄機関区に所属ということで宗谷本線好きとしてはまずここだろう、と。



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なぜかこの14号機のナンバープレートを持っていたり。叔父が名寄機関区所属だったということで持って
いたものを叔父が祖父へ、祖父・祖母が亡くなった後に自分の元へやってきたものになります。

小話をひとつ。
14号機なのですが実際は14番目に造られたわけではなく1935年度発注分は川崎が1~13号機まで、
汽車製造が14~23号機までを製造したのですが完成は汽車製造のほうが1ヶ月ほど早かったせいで
1番早く作られた完成機は14号機のようです。

でもその理由ではわざわざレプリカまで造ることはなさそうな気もするので予備部品を記念品などで職員に
配ったりしたのモノなのかなと勝手に思っています^^; 叔父が運転したことのある機体なのかも聞いて
いないのではわかりませんが。聞いておけば良かったですね・・・


まぁそんな理由もあったりしてまず訪れてみた流山の探訪記を。
残りは続きでどうぞ。




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駐車場から体育館横の上り気味の脇道を歩いていくとすぐこんな風景が見えてきます。
来る前から調べてはありましたが柵付きで中に入ることは出来ないのですよね・・・ちょっと残念です。
屋根付き保存にホーム風なものもあって豪華な感じはしました。ホームは機体が見難くて個人的には
好きではないですけど子供達とかには喜ばれるのでしょうかね。まぁ今では立ち入り禁止ですが・・・

柵は元々あってアスベストが検出されてからは立ち入り禁止になった経緯があるようです。
ここら辺は土地柄なのかわかりませんが北海道でそうなっていることは殆どないので不思議な気分です^^;
まぁ何かあってからでは困るので対応としては正しいのかもしれません。



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配置されている向きなどもわからず昼頃に訪れると丁度逆光タイムで・・・orz
更に屋根付きで撮影対象は日陰の中と素人には難しい状況。これでLX2だとうまく撮れないパターンが
多いのですがさすがG1というかRAWを現像してみて驚きましたね。大体見た目通りな色合いでした。

では14号機そのものを見ていくわけですが他の方のレビューなんかを見ていて思っていた通りというか
状態はあまり良くない感じですね。色が青みがかった灰色なのはメンテナンスでどうにでもなりそうですが
錆が各部に出始めていて塗装下で案外進行していそうな気がしました・・・屋根付き保存という恵まれた
保存状況なのでここは早めにメンテナンスさえしてやればかなりの間良い状態を維持できそうなので早く
何とかしてあげて欲しいですね。機体そのものの状態はそう悪くなさそうなので。



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柔らかい印象を受けるボイラー前面部。
切詰デフ、シールドビーム、ステップの乗務員用手摺などいかにも北海道型というスタイル。
デフ中段にある架線注意タグは向かって右は残っていますね。左は紛失したのか台座が残るのみ。



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デフのバイパス点検窓は開閉式のタイプで北海道型の保存機にしては珍しいような気がしますね。
野晒しだとシリンダー底に穴が開くことが多いのですが屋根のおかげかしっかりして見えます。
ただ錆が塗装下に出始めていたりするので早めにメンテナンスを・・・流山市さん・・・



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柵があるのですが隙間からなんとかカメラが入るので撮影には問題なく。
ただ一眼クラスだとサイズ的に入るか微妙ですね。小振りなG1でもギリギリだったので^^;



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大規模なメンテを一回やってあげれば見違えるように綺麗な状態に戻せそうなのですが・・・
部品としての欠損もほとんど見受けられませんし、非常にもったいない感じがしますね。



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空気溜めの上に土埃というか・・・どれだけの期間放置したらあんなに溜まるのか謎です。
せっかくの貴重ななめくじ形なのに。



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発電機、ATS発電機、安全弁。
日陰だからこんな色合いになったんでしょ?と思われそうですが実際にこんな色なんですよね。
違和感がありすぎますよね・・・黒色に見慣れた目には・・・



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自分には見慣れた密閉キャブ。
こちらの方は見慣れないのでしょうけど自分にとっては開放キャブの方が違和感が^^;



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ナンバー、銘板共に健在。
北海道改造型には標準搭載されていたタブレットキャッチャーも。
バタフライスクリーンはこちら側は壊れたのか紛失したのか台座部分のみ・・・公式側は健在でした。



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柵や木が生えている影響でなめくじドーム全体を撮影できるポイントがあまりなく・・・



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テンダーはちょっとしたメンテで大丈夫そうというか全体的にちょくちょくメンテしていればこうもならなかった
だろうという感じで本当にもったいない感じなのですよね。塵も積もれば山となるといった感じで・・・



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平成10年・・・しばらくってどのくらいですか?
何を点検しているのだろうか・・・



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封鎖された扉の隙間から。
ここを歩いていってあそこの階段を登り・・・と頭の中で妄想していましたね^^;



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太陽光が・・・
特に何の変哲もないのですが耐寒型の前照灯が目に付きます。



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長年展示開放していないのと柵のあるおかげなのかはわかりませんが前後共に前照灯ガラスが全て
健在というのは素晴らしいことですね。心無い人が多いせいで破損することが多い部分ですし。



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斜め後方側からは公式側はまともに見ることはできません。



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一緒に展示されている客車、キハ31。製造時のお値段なんと8,650円!
流山で活躍していた元気動車のようです。それにしても押し掛けとは大変そうだ・・・



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上部シルエットだけはなんとか伺えます。



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さりげなく設置されている説明プレート。
読みながら機関車を眺めることができない位置に・・・撮影の邪魔にならない点ではいいんですけどね^^;



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このホームスタイルはあまり好きではありませんが、中の柵さえなければ実際にホームに停まっている
ように見えて実感的だな、と。ここまで本格的なものならいいのかもしれません。



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公開はしなくてもいいのでなんとかメンテナンスだけはしてもらいたいものです。
ただこのホームがあることで公式側足回りなんかのメンテナンス性は最悪でしょうけど・・・



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ざっくばらんに置かれて展示されているスノープロウ・・・なぜ・・・
タイプ的にはいかにも北海道型という角型タイプのものではないですね。96なんかによく装着されている
タイプとでも言えばいいのか・・・名称がよくわかりません^^; それにしてもなぜわざわざ取り外したの
でしょうね。見慣れないからでしょうか?北海道だとほとんどが装着されたまま保存されていますが・・・



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とまぁ柵の周りを1周して戻ってきた感じですが流山で保存されているD51 14でした。
恵まれた保存状況にあるのにもかかわらず放置されているのはなんだかなぁという気がしました。
凄く残念ですね。ちょっとでいいのでメンテナンスしてあげて欲しいです。状態は良くないですがメンテ次第
でかなり良い状態に戻せそうですし。もしそうなったら是非また訪れてみたいものです。



[ 2009/10/12 ] 鉄道・鉄道模型 | TB(0) | CM(0)

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