D51 47
C57 144号機と共に保存されているD51形蒸気機関車の47号機です。
こちらも変わったカラーリングですがC57よりは色入れがおとないしい感じがします。
正面からの写真ですが、前照灯は無事のようですね。ただC57と同様に現役時代に
装備されていたシールドビーム副灯が装着されていません。台座も撤去されているようです。
他の北海道型の特徴として切詰デフ、デッキの手摺などが挙げられるでしょうか。
気になる点はデフステー上にあるバーですがこれはつらら切りか何かなのでしょうか・・・

初期型のナメクジと呼ばれる所以となったドーム。
北海道のD51初期型保存機としては旭川の6号機、札幌の11号機、今回の47号機、新得の95号機と
結構な台数が保存されているのはとても喜ばしいことだと思います。
初期型はなんとなくですが北海道型に改造されたものよりも原型に近いほうがイメージに
合うような気もしますが・・・ただやはり自分は切詰デフのスタイルが好きですけどね。

C57とは違いこちらは耐寒用に密閉型キャブへの改造を受けています。
北海道でのD51初期型では6号機と95号機が開放キャブのまま。11号機と今回の47号機が
密閉キャブへの改造型となります。
タブレットキャッチャーは両側共に装着されています。
バタフラインスクリーンは撤去されたのか紛失したのか・・・装着されていません。
キャブ内もC57に比べ地味な塗装といいますか、本来の色に近い落ち着いた感じがしました。

テンダー後方からの写真になります。
基本的にカマ自体の状態は良いのですが、テンダー前照灯はガラス部も内部のリフレクター等も
紛失してしまっています。おかげで内部構造がわかりますが・・・
写真を撮影し終えた頃、付近の幼稚園か保育園からかはわかりませんが
先生に引き連れられた子供たちが楽しそうに遊具施設やこのD51やC57の周りで
遊んでいるのを見てこういう保存も良いかもしれないと思ったものでした。
D51 47号機は1937年1月30日に日立製作所で製造されました。
1948年から岩見沢第一機関区に配属され活躍し続け1973年11月30日に廃車されました。