49600
北海道上川郡美瑛町 中町公園に静態保存されている9600形の401号機。
美瑛町の役場の前にある公園でひっそりとお休みしています。
数年前までは塗装がだいぶ傷んでいたのですが、昨年見に行ったときには
再塗装されて綺麗になっていました。ランボードの白線が実は銀色塗装です。

フロントデッキ前に大型の手摺、段無しランボードで公式側エアータンクを前方に移設した
北海道型でスノープロウも4-00の刻印があり49600専用のもののようです。
9600にはこのタイプ(丸型?)が似合うと思います。
前照灯のガラスは残念ながら割れてしまったようで、ついていません。

公園等に保存されている静態機の中では珍しく旋回窓のガラスがしっかりと残っています。
補修するにしても大変な手間です。

驚きなのはバタフライスクリーンのガラスもしっかりとあることですね。
キャブのガラス等と共に割れてしまっていたこともあるのですが町内の有志の方々が
しっかりと修繕したのでしょうか。恐れ入ります。
9600形の静態機の中ではかなり綺麗な部類に入ると思います。
残念なことに9600は動態機は今のところ存在していませんが・・・
保存会の方々に敬意を表すると共にこれからも大切に保存されていって欲しいカマです。
49600は・・・
大正9年3月23日に川崎造船所にて製造された9600型蒸気機関車の401号機。
本州で活躍した後、函館機関区や深川機関区で活躍。
最終的には遠軽機関区の入替機として活躍した。廃車は昭和50年6月12日。
55年間の生涯で走行距離2,711,872km。地球を約66週できる距離である。
静かな町、美瑛町でゆっくりと休んで欲しいですね。